微生物同定

微生物同定サービスでは、日本薬局方「遺伝子解析による微生物の迅速同定法」に基づき、16S rRNA領域またはITS領域の塩基配列による、簡易同定を行います。

 

サービス内容

ご提供いただいたサンプルよりDNAを抽出後、ご指定の領域(16S rRNA領域またはITS領域)をPCR増幅します。得られたPCR産物についてダイレクトシーケンスで塩基配列を決定し、BLAST検索で既知の配列との相同検索を行い、近縁種と推定される微生物リストを作成いたします。

作業内容
  • DNA抽出
  • PCR増幅・精製
  • シーケンス解析(両鎖)
  • BLAST検索
  • 同定結果報告
使用試薬
BigDye Terminator v3.1
シーケンサー
3730xl DNA Analyzer

解析対象領域

検査対象に応じて下記2種のプライマーセットからご選択いただけます。

細菌
16S rRNA領域
 10F  5′-GTTTGATCCTGGCTCA-3′
 800R  5′-TACCAGGGTATCTAATCC-3′
真菌
ITS領域
 ITS1F  5′-GTAACAAGGT(T/C)TCCGT-3′
 ITS1R  5′-CGTTCTTCATCGATG-3′
  • ※ カスタムプライマーや全長解析をご希望の場合は、別途お問い合わせください。

納品

解析結果はWebを通じて提供いたします。
データの準備が整い次第、ダウンロード用のURLをメールにてご案内いたします。

納品データ
・作業報告書(同定結果) (PDF形式)
・塩基配列データ (TXT形式)
・波形データ (Ab1形式)
・アセンブルデータ (txt形式)
  • ※ Webサーバー上の解析データは納品後3か月で消去されますのでご注意ください。
初めてご利用のお客様には、波形データ(Ab1ファイル)閲覧用のフリーソフトウェアをご案内します。

価格・納期

担当者が内容を確認し、ご案内させていただきます。お気軽にお問い合わせください。
 お問い合わせフォーム

解析に必要なもの

サンプル

培養検体※1  :シャーレ、ペレット
抽出済みDNA※2:PCR可能な精製レベルのもの

注文書

微生物同定サービス注文書にご記入ください
  • ※1 弊社では菌の単離作業は行っていません。必ず純粋培養された菌株を送付してください。
  • ※2 病原性を有する、もしくは、病原性の可能性のある微生物の受け入れは行っていません。該当する検体は抽出済みDNAの状態まで調製してください。

注文方法 

注意事項

  • バクテリアの種類によっては、本サービスで使用するプライマーが適合せず同定が困難な場合がございます。弊社にて作業が進行不可能と判断された場合、実作業分までの料金をご請求させていただき、解析を終了させていただきますので、あらかじめご了承ください。
  • 送付いただいた試料の単離が不十分なために、シーケンス解析で塩基配列の特定が困難となった場合、全額ご請求となりますので、あらかじめご了承ください。
  • 病原性菌体の受け入れは弊社では行っていません。病原性を有する検体の場合は、DNAの状態まで調製してください。
  • ご依頼いただくサンプルは、文部科学省の「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」(カルタヘナ法)におけるP1、P2レベルに限ります。
  • 送付いただいたサンプルは、解析終了後に滅菌破棄いたします。サンプルの返却をご希望の場合は、必ず事前にご連絡ください。
  • ヒト臨床サンプルはインフォームドコンセントを得ていることを確認してください。
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