ご使用にあたって

合成DNA・RNAの保管方法

弊社で合成した合成DNA・RNAは、一部の製品を除いてすべて乾燥品となっています。
これは、輸送時の急激な温度変化による合成DNA・RNAの分解をできるだけ防ぐためです。
製品が届きましたら、乾燥状態でも数日間は問題ありませんが、ご使用になるまで-20℃で凍結保存しておくことをお勧めいたします。
一度滅菌水やバッファーなどに溶解させたあとは、凍結・融解を繰り返すとDNA・RNAが分解してしまう恐れがあるため、ご使用になる量を小分けして保存することをお勧めいたします。
また、使用中のコンタミネーションの影響を最小限に抑えることができます。
小分けされたあとは、乾燥品と同様、-20℃で凍結保存することをお勧めいたします。

合成DNA・RNAの溶解方法

弊社で合成した合成DNA・RNAは、乾燥時に透明なフィルム状または、白い結晶となります。内容物の目視での確認は難しい場合があるため、蓋を開ける前に一度遠心してからご使用ください。
また、精製報告書の右側に記載されています「TE量」の欄は、記載の数値だけ溶液を入れることで、100pmol/μLに調製できるようになっています。溶解時にご参照ください。

精製報告書の見方

精製報告書には、お客様が製品をご使用になる上で重要な情報が記載されています。
各項目の詳細を下記に示しますので、ぜひご参照ください。

精製方法 お客様のご指定いただいた精製方法です。
塩基数 合成DNAの鎖長を示します。修飾塩基は含まれていません。
分子量 弊社で計算した理論分子量です。質量分析は、この値と比較して行います。
ABS 50倍稀釈した実測値が掲載されています。OD値=ABS値×50
OD値 弊社の保証収量は、この欄の数値が基準となります。
全量 製品の量を「μg」表示で表したものです。※保証量は上記OD値です。
全mol 数 全量を理論分子量で割った数値です。単位は(nmol)です。
TE量 全mol 数から導き出した100pmol/μLにするために加える溶液量です。(μL)表示です。
Tm値 この合成DNAを用いて形成された2本鎖が、熱変性して1本鎖になるときの温度です。
  • * 精製報告書の右側に記載されている「TE量」は、記載の数値だけ溶液を入れることで、100pmol/μL に調製できるようになっています。溶解時にご参照ください。

チューブラベルの見方

精製報告書と同様の情報をチューブラベルにも記載しています。

MW 理論分子量
TW 全量(μg)
TE TE量100pmol/μLにするために必要な溶液量
ABS 弊社吸光度実測値
モル 全mol数(nmol)
TM Tm値
OD 合成DNA・RNA溶液1mLに含まれるDNA・RNA量
Ex)2ODの場合:260nmの吸光度が2になるような合成DNA・RNA溶液1mLに含まれるDNA・RNA量

注意事項

弊社受託DNA・RNA合成製品は試験研究を目的に販売しています。
その他の目的(医療、臨床診断、食品、化粧品、家庭用品等)には、使用しないでください。

お問い合わせ

製品に関して不具合等がありましたら、こちらまでご連絡ください。

  • ※ 稀にチューブ内の気泡等が見受けられる場合がありますので、その際はお問い合わせくださいますよう、お願いいたします。

〒001-0932
札幌市北区新川西2条1丁目2-1
北海道システム・サイエンス株式会社
ライフサイエンス本部 核酸製造チーム
TEL:(011)768-5901

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