精製サービス
- 精製方法の選択目安
- ゲルろ過精製(11~50mer)
- 簡易カラム精製(~70mer)
- 簡易カラム精製(MS測定付)(~50mer)
- HPLC精製(~120mer)
- イオン交換HPLC精製(11~30mer)
- PAGE精製(~200mer)
- 高純度精製DNA(20~50mer)
- DNA合成オプション
精製方法の選択目安
弊社では、用途に応じて様々なタイプの精製方法をご用意しています。
研究ニーズに合わせてご選択ください。
使用例 | ゲルろ過 精製 |
簡易カラム精製 | HPLC精製 | イオン交換 HPLC精製 |
PAGE精製 | 高純度 精製DNA |
遺伝子増幅用 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ |
シーケンスプライマー | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ |
サブクローニング目的の 遺伝子増幅*1 |
× | ○/△ | ○ | ○ | ○ | ◎ |
Degenerated DNA*2 | ○ | ○ | × | × | × | × |
変異導入 | × | × | ○ | ○ | ◎ | ◎ |
人工遺伝子 | × | × | ○ | △ | ◎ | △ |
51mer 以上 | × | ○ | ◎ | × | ◎ | × |
71mer 以上 | × | × | ○ | × | ◎ | × |
修飾(末端) | × | × | ○ | × | × | × |
修飾(挿入) | × | △ | ○ | × | × | × |
修飾(蛍光) | × | × | ○ | × | × | × |
S 化 | × | × | ○ | ○ | × | × |
◎=推奨グレードです。
○=通常問題なく使用できます。
△=配列や修飾基によります。ご相談ください。
×=お勧めできません。
- *1 30mer 以上の場合や目的クローンを多く得たい場合などはHPLC、PAGE 精製品がお勧めです。
- *2 Degenerated DNA は、Mix 塩基が挿入されている合成DNA です。
- ※ 上記の表は、実験の成功可否を保証するものではございません。
弊社製品のご使用に際して不具合が見られた場合、お手数ですが弊社までご連絡ください。
ゲルろ過精製(11~50mer)
ゲルろ過精製は、合成過程で生じる遊離保護基などを取り除く方法です。
精製の原理上、分子量の大きなものは除くことができません。
したがって、塩基の欠損した合成DNAはそのまま残ることがあります。
また短鎖(10mer以下)DNAの場合は回収量を大幅にロスすることがあります。
基本的に、DNA断片の増幅用に適しています。
簡易カラム精製(~70mer)
簡易カラム精製は、逆相カートリッジカラムによる精製方法です。ゲルろ過精製よりも高い精製度を保ちます。
しかし、鎖長が長い場合は、樹脂の性質上、十分に分離能力を発揮できない場合があるため、弊社では70mer以下を推奨いたします。
シーケンス用プライマーや、サブクローニング目的のPCRに適しています。
■ 製品比較結果 ■
30merDNA 逆相HPLC分析比較結
簡易カラム精製(MS測定付)(~50mer)
上記の簡易カラム精製後、LC-ESI-MSによって目的物の存在を確認します。
ただし、LC-ESI-MSの性能上、50mer以下の製品に限ります。
HPLC精製(~120mer)
長鎖(30mer以上)および各種修飾DNAに用いられるなど、適用範囲の広い精製方法です。
特に、合成過程で生じる多くの不純物を除くことができます。
弊社では逆相HPLCで精製後に、LC-ESI-MSによって目的物であることを確認しています(~50mer)。
変異導入、アンチセンスなどの高精度な実験を行う際にご選択ください。
■ 自社製品結果 ■
40merDNA 逆相HPLC分析
一般的なHPLC精製品(純度=90.24%) 弊社独自のHPLC精製品(純度=98.32%)
イオン交換HPLC精製(11~30mer)
塩基単位で分離可能な精製手法であり、合成過程で生じる塩基欠損物の分離が従来のHPLC精製よりも容易になります。逆相HPLCと同様にLC-ESI-MSによって、目的物であることを確認しています。
より高純度の目的物をご希望の場合には、逆相HPLC後のイオン交換HPLC精製をお勧めいたします。
(詳細は高純度精製DNAをご参照ください)。
PAGE精製(~200mer)
PAGE精製は、ポリアクリルアミドゲル電気泳動によって精製後、LC-ESI-MSによって厳密に品質管理された(~50mer) 高純度なDNAです。
長鎖DNAや、人工遺伝子の作製などに適しています。
合成DNA150mer PAGE精製品
高純度精製DNA(20~50mer)
20 ~ 30mer はHPLC 精製とイオン交換HPLC 精製、31 ~ 50mer まではHPLC 精製とPAGE 精製を組み合わせて精製します。このような精製方法の組み合わせによって塩基欠損やその他の不純物除去に威力を発揮し、av.98% を実現しました。高精度が要求される実験にお勧めです。
- ※ LC-ESI-MSによる質量分析は、50mer以下の製品に限ります。
20 ~ 30mer : HPLC 精製+イオン交換HPLC 精製
31 ~ 50mer : HPLC 精製+PAGE 精製
合成DNA25mer 高純度精製品 純度=99.93%
DNA合成オプション
いつもお使いのプライマーがオプション選択でRNase free プライマーになります。
逆転写反応などRNA存在下での実験に最適です。
【オプションサービス料金】
オプションサービス | オプション料金 | 納期 |
RNase free 製品(QC無し) | ¥2,000 | 通常納期プラス 2~5営業日 |
RNase free 製品(QC有り※) | ¥20,000 |
- ※ QC付きは品質検査を行い、RNase活性が無いことを確認しています。