精製方法

精製方法

① ゲルろ過精製・脱塩処理

【対応製品】
未修飾DNA合成
(11~50mer)
未修飾RNA合成
(11~40mer)

合成過程で生じる遊離保護基などの低分子不純物を除去するための精製方法です。
精製の原理上、分子量の大きな不純物は除去できません。このため目的配列と異なり、塩基が欠損または過剰となったオリゴヌクレオチドが混在していることがあります。また短鎖オリゴヌクレオチド (10mer以下) の場合は、回収量が大きく低下することがあります。用途としては、DNA断片の増幅などに適しています。

 

② 簡易カラム精製

【対応製品】※RNAを含む場合は11~40mer。
未修飾DNA合成
(11~70mer)
未修飾RNA合成
(11~40mer)
修飾オリゴヌクレオチド合成
(11~70mer)

逆相カートリッジカラムによる精製方法です。ゲルろ過精製よりも高い精製度を保ちます。
しかし、鎖長が長い場合は樹脂の性質上、十分な分離能力を発揮できない場合があるため、弊社では70mer以下 (RNAを含む場合は40mer以下) を推奨しています。
シーケンス用プライマーやサブクローニング目的のPCRなどに適しています。

■ 製品比較結果 ■
30merDNA 逆相HPLC分析比較結果

 

③ 簡易カラム精製(MS測定付)

【対応製品】
未修飾DNA合成
(11~50mer)

上記の簡易カラム精製後、LC-ESI-MSによって目的物の存在を確認します。

 

④ HPLC精製

【対応製品】※RNAを含む場合は11~70mer。対応可能な塩基数は配列や修飾により変動する場合があります。
未修飾DNA合成
(11~120mer)
未修飾RNA合成
(11~70mer)
修飾オリゴヌクレオチド合成
(11~99mer)
スケールアップ合成
(11~120mer)

長鎖DNA (30mer以上) および各種修飾オリゴヌクレオチドに用いられるなど、適用範囲の広い精製方法です。特に合成過程で生じる多くの不純物を除くことができます。
弊社では逆相カラムを使用したHPLC精製であり、50mer以下の製品についてはLC-ESI-MSによって目的物であることを確認しています。
変異導入、アンチセンスなどの高精度な実験を行う際などにご選択ください。

■ 自社製品結果 ■
40merDNA 逆相HPLC分析

一般的なHPLC精製品(純度=90.24%)    弊社独自のHPLC精製品(純度=98.32%)

 

⑤ イオン交換HPLC精製

【対応製品】
未修飾DNA合成
(11~30mer)


塩基単位で分離可能な精製手法であり、合成過程で生じる塩基欠損物の分離が従来のHPLC精製よりも容易です。対応製品はすべてLC-ESI-MSによって目的物であることを確認しています。
より高純度の目的物をご希望の場合には、逆相HPLC後のイオン交換HPLC精製をお勧めいたします(詳細は⑦高純度精製をご参照ください)。

 

⑥ PAGE精製

【対応製品】
未修飾DNA合成
(11~200mer)

PAGE精製は、ポリアクリルアミドゲル電気泳動で精製した高純度なDNAです。
50mer以下の製品については、LC-ESI-MSによって目的物であることを確認しています。
長鎖DNAや人工遺伝子の作製などに適しています。


合成DNA150mer PAGE精製品

 

⑦ 高純度精製

【対応製品】
未修飾DNA合成
(20~50mer)

複数の精製法を組み合わせることで、塩基欠損やその他の不純物を徹底的に除去し、av.98%の純度を実現しました。対応製品はすべてLC-ESI-MSによって目的物であることを確認しています。
20–30mer:HPLC精製+イオン交換HPLC精製
31–50mer:HPLC精製+PAGE精製
高精度が求められる実験に最適です。


合成DNA25mer 高純度精製品 純度=99.93%

 

合成オリゴヌクレオチド製品において10mer以下をご希望の場合は、お問い合わせください。
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